【核兵器禁止条約】『唯一の被爆国”日本”不参加』で意見対立!
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概説
核兵器禁止条約が採択されました。
【採択までの流れの概説】
- 参加国で条約内容を交渉
- 条約締結に関する投票
- 賛成多数で採択(内容決定)
【核兵器禁止条約とは?】
- 当該条約締約国(当該条約に拘束されることを確認した国)に核兵器の『開発』『実験』『移譲(譲渡)』『使用』『威嚇(使用するぞ!)』・・・などを禁止することで法的に核兵器の全廃や根絶を目指すもの。
- いわゆる『核の傘』など『核兵器による国防』の考え方をも否定しているという特徴があります。
【条約交渉会合参加状況・例】
【交渉不参加状況・例】
- 核兵器保有国『米国』『ロシア』『英国』『中国』『フランス』『インド』『パキスタン』『北朝鮮』『イスラエル』
- 米国の核の傘『日本』『韓国』
- 北大西洋条約機構(NATO)加盟国(※欧米諸国軍事同盟)『アイスランド』『イタリア』『カナダ』『デンマーク』『ノルウェー』『ベルギー』『ポルトガル』『ルクセンブルク』『ギリシャ』『トルコ』『ドイツ』『スペイン』『チェコ』『ハンガリー』『ポーランド』『エストニア』『スロバキア』『スロベニア』『ブルガリア』『ラトビア』『リトアニア』『ルーマニア』『アルバニア』『クロアチア』『モンテネグロ』※概出除く※唯一オランダは参加
【投票状況】
- 投票国:124ヵ国(地域)
- 賛成国:122ヵ国(地域)
- 反対国:オランダ
- 棄権国:シンガポール
【採択(内容決定)年月日】
- 2017年7月7日
【採択(内容決定)場所】
【交渉不参加国の主張】
- 米国・仏国・英国「現実にある北朝鮮などの国際的脅威の存在を無視している」
- 日本「保有国・非保有国が協力し合っていく中で、核兵器のない世界を目指す。(※別所浩郎国連大使)」
- 中国「既存の国際的な核軍縮メカニズムを守りつつ、徐々に核軍縮を進めていく原則を維持することを考慮した。世界の戦略バランスと安定に責任ある態度を示した。最終的に核兵器を全面禁止し、すべて破棄するという立場を支持する中国の姿勢に変わりはない。引き続き核兵器のない世界に向けて各国とともに努力する(※中国外務省・華春瑩・副報道局長)」
【状況】
- 核保有国やその恩恵を受けている国と核非保有国の間に溝がある状況。
- 前向きに「大きな一歩」という意見がある一方、核保有国が軒並みこの条約に関与していないことから「どれだけの実効性があるのか」という疑問の声も大きいのも事実。
- 唯一の被爆国である日本は「核の廃絶を祈る思い」がある一方、現実には米国の核の傘に守られているという状況もあるなど複雑な状況があります。
- 世界から確実に核兵器がなくなるのであれば日本としても喜んで参加するでしょうが、核保有国が前向きでないので現実には難しい。
- この現実のなかで核の傘で守られることを放棄することは難しい。
【出典】
肯定的な声!
日本が核兵器禁止条約に関与しないことについて、日本国民はどう考えているのか。
日本国民の反応を紹介します。
日本国民(不明)
「日本は核兵器の恐ろしさを知る被爆国、同時に米国の核の傘に守られてきた。70年以上も「平和」でいられたのはそのおかげでしょう。中国、ロシア、北朝鮮と、日本の周りは核保有国だらけ。」
日本国民(男性)
「日本は厳しい立ち位置にいるということも考慮しなければならない。参加するなら国防の増強にも参加しなければならない」
日本国民(男性)
「今回の条約は実効性が乏しいから参加しないというのが日本政府の立場。本気で核廃絶を目指しているなら、実効性のあるロードマップを公明党につくらせろ。」
日本国民(男性)
「米国の核で守られながら核兵器禁止条約に賛同することは大いなる矛盾である。」
日本国民(男性)
「日本などを批判する前に北朝鮮を含めた現実に起きている驚異に対処する方法を考えたほうがいい。」
日本国民(男性)
「実際問題として今の日本の国防状況で署名・批准できる訳がない。責任を負わない者は言葉では何とでも言える。」
日本国民(男性)
「重要な行動だとは思うが日本政府の決断はしょうがない。」
日本国民(男性)
「世界が核を廃絶しても北朝鮮とかが核兵器を放棄しなかったら?世界はどうなる?」
日本国民(男性)
「今の日本の平和が何によりもたらされているのかを考えろ。平和ボケした日本人は目を覚ませ!」
否定的な声!
日本国民(男性)
「「日本参加せず」は歴史の残る汚点だと思うけれど、志位さん(※共産党)たちが現地に行ってくれたおかげで、それが日本人の総意でないことも伝わったし、お祝いを述べることもできた。」
日本国民(男性)
「分断を持ち込み核兵器のない世界を遠ざけているのは保有国と日本政府だ。」
日本国民(女性)
「酷い。日本はどんどん孤立化していってる。」
日本国民(不明)
「核兵器廃絶は日本が先頭に立つべき」
日本国民(男性)
「核兵器禁止条約が採択されたことは、心から嬉しい。しかしねえ、我が国もぜひ、それを可決するプレイヤーの一人であって欲しかったという思いから、私は自由ではない。それが日本という国の、世界史への義務ではなかったか。」
日本国民(不明)
「米国は朝鮮戦争、ベトナム戦争で核兵器使用できなかった。世論の反発が強かったから。世論形勢の動きは重要。被爆国日本は何故参加できないか。対米追随外交だから。」
日本国民(男性)
「次は日本の加盟と世界からの核廃絶だ。」
日本国民(男性)
「戦争被爆国である日本が「核兵器禁止条約」に「反対」とはね。怒ったり泣いたりしてる。ふざけんなよ。ヒロシマ、ナガサキの犠牲者は死んでも死にきれない。 「安らかにお眠りください。過ちは繰り返しませぬから」って誓わなかったのか。」
日本国民(男性)
「非常に残念だ。世界で唯一の戦争被爆国だ。72年前の惨禍を忘れたのか。何が何でもアメリカ追随とは。昨年7月安倍首相は広島で何を約束したか。」
日本国民(男性)
「安全保障のためにこそ核兵器を禁止し廃絶へと向かうべきです。唯一の戦争被爆国として積極的な役割を果たすため、日本国による核兵器禁止条約の批准を求めます。」
日本国民(男性)
「日本政府、本当に恥ずかしいです。 核の傘ってのはいざとなったら使う前提じゃないと抑止力になり得ない訳で、そんな悪魔的な力を妄信して禁止条約の足を引っ張るとは、もう何なんだ今の政府…。」
日本国民(不明)
「日本が唯一の被爆国として会議に参加して条約を批准していればこの規範の正統性はさらに高まったと思う。本来核廃絶を訴える立場の日本がアメリカの顔色を伺って反対するなんて言語道断。」
日本国民(男性)
「被爆国なのに。史上唯一の被爆国だから、禁止条約の先頭に立つべきなのに。核の傘の下の安全保障などとは別問題のような気もするのに日本は核保有国と同じです。」
日本国民(男性)
「国連の核兵器禁止条約に批准するどころか、日本が音頭を取るのが日本国憲法の精神だ。 自民党政府が全て逆の事をしている。」
日本国民(女性)
「加害国のアメリカの顔色伺って、唯一の核爆弾被害国の日本が参加していなかったという情けなさ。」
日本国民(女性)
「日本の皆さんは、こんな日本政府を許せるのですか?」
最後に
日本の立場に残念な思いの方は結構いました。
個人的にはこのような動きは今後もずっと続けば良いと思います。
ただ、核保有国が前向きでない以上は実現については困難でしょうね。
北朝鮮などの不安定な国やテロリストのみが核兵器を保有した場合の問題もあります。
現実的にはいかに核兵器を使用できない状況を作っていくかを追求するしかないのかもしれません。